独学で登録販売者の資格を目指す
登録販売者は受験資格が必要ない試験。そのため市販のテキストや問題集で済ませる『独学』でも、十分合格ラインに到達できる資格です。
独学には
- 費用が安い
- 手軽に始められる
というメリットがあります。
しかし反面、モチベーション維持やスケジュール設定に自己管理能力が求められます。では独学で登録販売者を目指すにはどれくらいの勉強時間が必要でしょうか?
独学に必要な勉強時間
|
経験者 |
初心者 |
---|---|---|
トータル 勉強時間 |
100〜150時間 |
150〜250時間 |
1日の 勉強時間 |
1〜2時間 |
1〜2時間 |
学習期間 |
2〜3ヶ月 |
3〜6ヶ月 |
独学の勉強時間がどれくらい必要かは、あなたの基礎知識によって変わります。
普段から仕事で医薬品名を耳にする人なら、テキストの内容も「ああ、あの薬の成分か」と頭に入りやすいでしょう。お店で商品を見ながらイメージを膨らませることもできます。
反対に初心者の人は、聞いたことの無いカタカナの羅列に最初は苦戦するかもしれません。予備知識を学習するために、1〜3ヶ月は多く勉強することになります。じっくり基礎を身に付けましょう。
独学を始めるのに必要なもの
勉強のメインとなるテキストは、少し値段が高くても情報量が多いものを1冊持つのがおすすめ。何冊も揃えるより1冊を使い倒した方が効率が良いです。
またノートを準備しなくていいように、書き込める余白があるものを選ぶと良いでしょう。時間短縮にもなり、『ノートに書いて満足』することが無くなるのでキッチリ頭に叩き込めます。
試験突破のカギは『過去問をいかにこなせるか?』です。独学の場合はテキストを眺めるより問題集を繰り返し解く方が頭に入りやすいので、2〜3パターンか準備しておきましょう。
必ず回答に解説が付くものを選びます。登録販売者試験は苦手科目を作ると合格できないので、つまづいたところは都度克服していきましょう。
ポイントは『追い込みの暗記』
登録販売者試験は『暗記量で合否が決まる』ともいわれています。試験1ヶ月前までには試験範囲をカバーしておき、この暗記作業に入れるのが理想。
特に第3章の試験によく出る薬品成分は入念な暗記が必要です。
- 単語帳を作る
- 語呂合わせで覚える
- 過去問を反復して解く
など自分なりの暗記方法でキッチリ頭に叩き込んでいきましょう。単語帳アプリなどでスキマ時間を利用するのもおすすめの独学法です。
勉強法別に見る独学のメリット・デメリット
登録販売者の勉強方法は独学のほか以下の2つがあります。
- 自宅で教材を取り寄せる通信講座
- 学校に通い授業を受けるスクーリング
それぞれのメリット・デメリットをまとめ、独学の注意すべきポイントを割り出していきましょう。
独学・通信・通学の比較一覧表
費用 |
費用 |
費用 |
スケジュール |
スケジュール |
スケジュール |
モチベーション |
モチベーション |
モチベーション |
手軽さ |
手軽さ |
手軽さ |
理解しやすさ |
理解しやすさ |
理解しやすさ |
メリットは費用、デメリットはモチベーション
独学最大のメリットは費用が安く上がること。
- テキストは1冊2,000〜3,000円
- 過去問は1冊2,000円程度
教材代だけなら高くない
例えばテキスト1冊・過去問3冊を買って、登録販売者試験の受験料を支払ってもトータル費用は2万円強。通信やスクールに比べると半額以下、コスパは一番良いでしょう。
勉強はすべて自分次第
逆に注意点はモチベーションの維持が難しいこと。いつ勉強するか、何時間やるかはすべて自分の気持ち次第。気分が乗らないから…という理由で後回しにすると、試験当日まで間に合わなくなる可能性があります。
モチベーション維持のカギ!テキスト選び
最初のテキスト選びは大切。読みづらいテキストだと『なんとなく読みたくない』気持ちになって、やる気を削がれます…読みやすさはモチベーションに直結します!
まずは本屋さんでテキストをパラパラとめくって、
- 文字の大きさは読みやすいか?
- 図表やイラストは使われているか?
- 色分けされているか?
などチェックしてみましょう。
多少子供っぽいイラストの参考書もありますが、どんなものでも良いのです。あなた自身が読みやすく、理解できると思えるテキストを選びましょう!
以下の関連ページでは、おすすめのテキスト・過去問をご紹介しています。独学の人でも学びやすい解説付きのものを集めているので、参考にしてみてくださいね。
【独学で登録販売者】合格には何時間必要?テキスト選びのコツは?記事一覧
登録販売者は範囲は広く、成分名だけでも500種類以上が出題範囲に入ります。勉強のスタートとなるテキスト選びは1冊の情報量読みやすさがポイント!いくつも参考書を用意してあれこれ見るより、情報が詰まった1冊の教科書を試験までに使い倒すぐらいの気持ちで選びましょう。学習効率がアップして覚えやすくなりますよ。【初めての参考書選び】登録販売者おすすめテキスト5選【完全攻略】医薬品「登録販売者試験」合格テキス...
登録販売者試験は都道府県ごとに年1回、チャンスは多くありません。どれだけ過去問をこなし、暗記できたかが勝負と言われています。限られた期間で広い試験範囲をカバーするためには、『覚える訓練』と同じくらい『問題を解く訓練』も必要です。そのため過去問は本番までに3冊(3年分)はこなしておきたいところ。問題集を選ぶポイントは自分の受験地域の問題が含まれていること模擬試験が掲載されていること解答に『解説』があ...