初心者は最短どれくらいで登録販売者になれる?
登録販売者に受験資格は必要ありません。そのため
- 高校生
- 主婦
- 定年を迎えた人
のような未経験者・初心者でも、勉強して理解さえすれば登録販売者の資格を取ることができます。もちろん学歴も関係なく、中卒・高卒・大卒問わず誰でも受験できます。
では資格を取得して、実際に『一人前の登録販売者』として働くまでには最短でどれくらいの期間が必要でしょうか。ケース毎に見てみましょう。
一人前の登録販売者になる前提条件
登録販売者は誰にでも門戸が開かれた資格。その代わり『一人で医薬品の販売ができる』までには
- 月80時間以上の業務を2年間
という実務経験が必要です。それまでは『研修中の登録販売者』という扱いになります。
この実務経験は資格取得前でも有効です。薬剤師または生登録販売者の管理・指導の下、医薬品販売業務に従事すれば実務経験とみなしてもらえます。
つまり、一人前の登録販売者になるにはドラッグストアで医薬品販売に携わるというのが前提条件。最短で目指すなら、資格取得前から働いていた方が良いでしょう。
初心者のケース@
高校生が最短で登録販売者になるには
通常、高校生がアルバイトとして働き始めることができるのは16歳からでしょう。それ以前だとドラッグストア側から採用してもらえないケースがほとんどです。
最短シミュレーション
- 16歳になった月からアルバイトを始める
- そこから2年間の実務経験を積む
- 2年間の間に登録販売者試験に合格する
- 実務経験を満たす
つまり現実的なラインでは、18歳になる誕生日の月が登録販売者になれる最短日程と考えられそう。高校生の場合、問題になるのは
- 月80時間をクリアできるか?
- 在学中に資格を取得できるか?
- 医薬品販売に携われるか?
という3点。資格が取れるかどうかは頑張り次第ですが、高校生に医薬品販売をさせるか?は不透明。せっかくアルバイトをしても日用品コーナーに回される可能性があります。
また、月80時間を満たすには最低でも1日4時間以上の勤務が必要となるでしょう。無理をせず、進学後・就職後まで下積みを経験するのも良いかもしれません。
初心者のケースA
主婦が最短で登録販売者になるには
家事や育児に大忙しの主婦。年齢的に働き始めるのは問題ありませんが、子持ちの主婦さんなら正社員ではなくパート勤務が現実的でしょう。
最短シミュレーション
- 子育てが一段落したらパートを始める
- そこから2年間の実務経験を積む
- 2年間の間に登録販売者試験に合格する
- 実務経験を満たす
高校生同様、ドラッグストアで働き始めてから2年間は実務経験を積む期間として必ずかかります。その間に勉強を重ね、資格をまず取ってしまいましょう。
主婦の場合、パート勤務なら1日4〜6時間勤務。約20日間くらい出勤すれば月80時間の壁はクリアできるでしょう。求人数も少なくありません。問題があるとすれば
- 勉強時間を捻出できるか?
- 子育て・介護などで出勤できなくなる可能性
といったところでしょう。
主婦で登録販売者として活躍している人は大勢います。企業が人件費削減を目指す中で、正社員ではなくパートの登録販売者というのは非常に魅力的に映るのです。
資格の勉強期間はどれくらい必要?
登録販売者試験の勉強期間は、口コミや体験談を見ると「2〜3ヶ月の勉強でで合格できた」という声が多いです。
しかし初心者・未経験者はこの数字を鵜呑みにしない方が良いでしょう。なぜなら登録販売者の試験を受けている多くはドラッグストア従業員で、すでに日常的に医薬品に触れているからです。
資格試験では、人体の構造・医薬品の作用・薬事関連法規・安全対策など専門知識を問われます。『誰でも受験可』とはいえ付け焼刃で取れる資格ではありません。腰を据えて取り組みましょう。
おすすめの勉強法
まずは働きながら医薬品に触れるのが第一歩。そこから自分に合ったテキストを選び、ひたすら過去問と暗記を繰り返しましょう。先輩の登録販売者さんにコツを聞くのも一つの手です。
限られた時間の中で勉強するのが難しいときは、通信講座を利用するのもおすすめ。
- 約3ヶ月〜6ヶ月でカリキュラムが組まれている
- 添削サポートのシステムがある
手探りで何から始めれば良いのかわからず、限界を感じたときは検討してみてください。あなたの学習のガイド役になってくれますよ!
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