登録販売者の仕事内容
登録販売者の仕事は主に2つ。
- 第二類医薬品・第三類医薬品の販売
- 医薬品を購入するお客様の相談対応
医薬品には第一類・第二類・第三類と種類がありますが、日本で扱われている医薬品の9割は第二類・第三類。そのため登録販売者はほとんどの医薬品を販売できる仕事です。
第二類・第三類医薬品はお客さんから相談を受けた時、登録販売者には情報提供の義務があります。症状に合わせた薬選びや飲み方・使い方などを答えるのも登録販売者の仕事の一つ。
しかし一日のうち『これだけ』をやっているわけではありません。登録販売者の多くはお店や企業で勤務しており、様々な業務をこなしています。実際にどんな仕事をしているのでしょうか?
登録販売者の一日の仕事の流れ
ドラッグストア店員の場合
〜9:00 | 出勤 |
---|---|
9:00〜10:00 | 開店準備、商品整理、清掃、朝礼 |
10:00〜12:00 | 品出し、商品整理、接客業務 |
12:00〜13:00 | 昼休憩 |
13:00〜14:45 | 担当売り場の変更、POP取り付け、発注 |
14:45〜15:00 | 小休憩 |
15:00〜16:45 | チェッカー(レジ打ち業務) |
16:45〜17:00 | 小休憩 |
17:00〜18:00 | 商品整理、在庫管理、翌日の準備 |
18:00〜 | 作業が終了していれば退勤。業務状況により店長に指示を仰ぐ |
主な仕事内容
店舗スタッフとして業務をこなします。社員なら売上アップのために販促ツールの設置、季節商品の売り場設営、セール品の準備を行います。店長・マネージャーなら売り場変更計画やシフト作成といった事務作業もこなします。
お客様から医薬品について質問を受けたり、説明を求められた場合は都度対応します。レジ打ちもしますが、登録販売者だけが薬の会計をするわけではありません。レジ打ちは全員で行います。
1日の勤務時間はどれくらい?
社員なら8時間、パート・アルバイトなら4〜6時間ほど。このうち医薬品に関わる仕事時間は、全体の3割ほどとされています。繁忙期や季節の入れ替わり時期は残業が発生することがあります。
勤務時間は、お店の営業時間によっても左右されます。こちらは店舗・企業によってまちまちで、
- 10:00〜22:00
- 9:00〜21:00
- 8:00〜23:00
などいろいろなパターンがあります。とはいえ一人の登録販売者が常駐するわけではなく、スタッフ内の薬剤師・登録販売者がシフトに合わせて勤務しています。
配置薬営業マンの一日
〜9:00 | 出勤 |
---|---|
9:00〜10:15 | メールチェック、各担当の実績確認、朝礼・ミーティング |
10:15〜12:00 | 顧客訪問(得意先回り) |
12:00〜13:00 | 昼休憩 |
13:00〜14:00 | 顧客訪問(得意先回り) |
14:00〜18:00 | 顧客訪問(新規顧客の開拓) |
18:00〜18:30 | 顧客訪問(得意先回り) |
18:30〜19:30 | メールチェック、営業実績の確認、翌日の準備・連絡 |
19:30〜 | 事務処理が終わり次第退社 |
※小休憩は顧客訪問の合間に取るため、時間が決まっていません。
主な仕事内容
いわゆる『置き薬』の営業。規模によりますが1人1000件ほどの顧客を担当し、1日に15〜20軒ほどを回って薬の補充や料金の精算、健康食品・化粧品の販売を行います。基本的に車移動のため運転免許は必須。
1000件といっても毎日回るわけではなく、2〜3ヶ月に一度のペースで訪問します。また営業マンごとにエリアが割り当てられているため、極端に遠方の顧客を受け持つことはありません。
1日の勤務時間はどれくらい?
営業は顧客の都合に合わせるため、勤務時間は長くなりがち。日中不在の人に合わせて、お客さんが帰ってきたころを見計らって訪問することもあるようです。
基本的にはルート営業(決まったところだけを回る)なので顔馴染みのお客さんが多く、店頭販売に比べよりお客さんとの距離が近くなります。会社により月に数件の新規獲得ノルマがあるようです。
登録販売者の仕事は『対人』が多い
この他、登録販売者が活躍している現場は医薬品倉庫やエステサロン、スーパーマーケットの医薬品販売コーナーなど。ほとんどの仕事が接客や対人業務であることがわかります。
『医薬品の説明だけやっていればいい』というわけではなく、一人のスタッフとして販売活動をしています。そういう意味で登録販売者の資格は、
『資格で仕事をする』
ではなく
『仕事に活かすために取る資格』
ということが言えますね。
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